浮気のトラウマで不眠に…眠れるようになるための11のこと

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浮気のトラウマで不眠に──睡眠薬が手放せなくなった日々
浮気の発覚。それは、Aさんにとって心と身体のバランスを一気に崩す出来事でした。 夜になると過去の記憶がよみがえり、頭の中は夫の裏切りの場面ばかり。眠ろうとしても心がざわつき、涙が止まらない──。
眠れない日々が続き、ついに心療内科を受診。不眠症と診断され、眠剤を処方されました。最初は「飲めば眠れる」の安心感がありました。
けれど、日々の忙しさの中で気づけば5年以上が経過。 ふと、「このままでいいのか」と思い始めました。
薬を飲んだあとの記憶が曖昧だったり、集中力の低下、物忘れなどの不調も出始め、不安は募る一方。眠剤に依存している自分に気づきながらも、なかなか手放すことができませんでした。
「睡眠は努力」──偶然目にした一言が背中を押した

何度も薬をやめようと試みました。けれど、飲まずに寝ようとすると、布団の中で不安や思考がぐるぐると巡り、気が付けば朝。
「また寝られなかった…」
そんな絶望感に耐えきれず、翌日は薬に手を伸ばす。
その繰り返しでした。
そんなある日、たまたま目にした言葉がAさんの心に強く訴えかけてきました。
【睡眠は努力】
この言葉に、Aさんは「薬をやめるには、意思と努力が必要なんだ。」と思い直したのです。
Aさんが実践した、眠剤に頼らず眠れるようになる11の工夫
Aさんが実際に実践した方法は、とても地道なものでした。 けれど、それらを“毎日続ける”ことが、眠れる体質を取り戻すカギとなったのです。
①「睡眠は努力」と決める
まずは「寝るための努力をする」と決意する。
②寝れなくても、自分を責めない
眠れない日が続いても、「今はそういう時期」と受け止め、自己否定をしない。落ち込まない。
③毎朝5:30前に起床し、朝日を浴びる
たとえ一睡もできなかった夜でも、決まった時間に起きて朝日を浴びることで、体内時計をリセット。曇っていても雨でも太陽は出ている。
④アルコールをやめる/控える
過度の飲酒は眠りを浅くする原因に。
⑤バランスのよい食事を三食とる
特に夕食は就寝3時間前までに済ませ、胃腸の負担を減らす。
⑥午後からはコーヒーを飲まない
カフェインの影響を避けるため、午後以降のコーヒーや紅茶は控える。
⑦日に一回は外出する
陽の光を浴びて身体を動かすことは、自然な眠気を促す。
⑧軽い運動をする
散歩やストレッチなど、体に負担の少ない運動を日課にする。
⑨「眉間に集中し何も考えない練習」を15分
瞑想のように、毎日思考をリセットする時間を作る。
⑩寝るときは「何も考えない時間」として切り替える
ベッドで考え事が始まったら「今は思考を止める時間」と意識し、思考を制御。眉間や鼻のつけ根に全集中。
⑪眠れないまま朝を迎えても、通常通り一日を過ごす
眠くても昼寝をしない。体を夜に寝るリズムに持っていく。最初の数カ月はつらくても、必ず改善は訪れる。

眠れるようになった、その先に
Aさんは、最初の3〜4日は一睡もできない日が続きました。けれど、4日目の夜、眠れたのです。
それは大きな自信になりました。
再び2日眠れない日が続いても、3日目には眠れる──。 この繰り返しが続き、徐々に眠れる夜が増えていきました。
そして今── 眠剤に頼らなくても眠れる毎日を手に入れたAさん。 「眠れるって、こんなに幸せだったんだ」 そう笑えるようになった今、つらかった時期も過去として受け入れられるようになりました。
朝の気持ちのいい時間を味わうことで、一日が気持ちよく過ごせるようにもなりました。
もし今、あなたがAさんと同じように眠れない夜に苦しんでいるなら── 焦らなくて大丈夫。少しずつ、整えていけば、あなたにもきっと眠れる夜が戻ってきます。
