浮気されたフラッシュバックに壊れていく夫…前編

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これは、実際にあった夫婦の物語です。

シングルマザーの道子さん、そんな彼女をすべて受け入れ家族として迎えた博さん。

優しさと誠実さに包まれた再婚生活は、次第に【信頼】という名の土台を失っていきました。

二度の不倫、繰り返される裏切り、そしてすれ違う心。

「それでも、家族でいたい」そう願った博さんの心は、少しずつ、確実に壊れていきます。

本記事では、そんな博さんと道子さん夫婦の前編を、実話に基づいてお届けします。

結婚と突然のシングルマザー生活

浮気 され た フラッシュバック

道子さんが最初に結婚したのは20歳のときでした。

子どもを授かり、すぐに母親になりましたが、夫との関係は長く続かず、口論の末に離婚。

市営住宅で幼いわが子とふたりきりの生活が始まりました。

「きっとまた元のさやに戻るんだろうな」とどこかで思っていた道子さん。

けれど、元夫にその気はなく、道子さんの孤独な毎日は続きました。

心の隙間に入り込んだ上司との関係

そんな日々の中で、道子さんは職場の上司と関係を持ちます。

相手は既婚者で子どももいましたが、家庭はうまくいっていないという話でした。

道子さんを気遣い、高価なプレゼントを贈り、時には生活の支えにもなってくれる彼に、道子さんは心を奪われていきました。

運命の出会いと再婚への決意

そんなある日、道子さんはひとりの男性と出会います。

博さんです。誠実でまっすぐ、道子さんのことだけでなく、連れ子のことまでもわが子のように大切に思ってくれる心の優しい人でした。

彼の優しさに触れるうち、道子さんも次第に心を開き、1年の交際を経て婚約。3人での新しい暮らしが始まることになりました。

断ち切れない不倫関係…二重生活のはじまり

それでも道子さんは、職場の上司との関係を断ち切れずにいました。

「離婚はできない」と言いながらも、情熱的に道子さんを求めてくる彼。

道子さんもまた、彼に依存していました。

しかし、そんな秘密は長くは続きませんでした。

ある日、博さんが道子さんの携帯を見てしまったのです。

そこには、上司との関係を裏付けるメッセージが残っていました。

浮気された…許しと再構築の決断

浮気の発覚後、道子さんは即座に上司と別れ、職場も退職しました。

「博だけが大切。あなたと生きていきたい」そう泣いて訴えました。

博さんは、彼女と子どもへの想いから、その言葉を信じます。

これからの結婚生活に対する夢と希望のほうが大きかった。全てを受け入れ、むしろ力強く、前向きな気持ちでした。

結婚、マイホーム、そして不妊の現実

浮気 され た フラッシュバック

やがてふたりは正式に結婚。

マイホームを購入し、穏やかな生活が始まりました。

道子さんの子どもにも愛情を注ぎ、家族としての絆を築いていこうと、博さんは仕事に、子育てに、懸命に努力しました。

しかし、ふたりの間にはなかなか新たな命が訪れませんでした。

病院での検査の結果、博さんが無精子症であることが判明します。

道子さんは、次第にその事実を責めるようになりました。

夫婦喧嘩になるたび、「あんたのせいで子どもができない」「種なしジジイ」と、心ない言葉をぶつけてくるようになったのです。

崩れ始めた日常と、再びの不倫

浮気 され た 浪費 金

さらに、道子さんの浪費癖が家計を圧迫していきました。

ジャニーズの遠征、ブランドバッグ、化粧品。

博さんは何度も「少し家族の将来のために節約してほしい」と頼みましたが、聞き入れてもらえませんでした。

やがて、道子さんはパートに出るようになります。そして、またもや…職場の既婚上司と関係を持ち始めてしまうのです。

その相手は、情熱的に道子さんに迫り、道子さんも再び心を奪われていきました。

家庭を捨てて上司のもとに行きたい、そう思ってしまうほど道子さんの心は燃え上っていました。

不倫された夫

浮気 され た フラッシュバック

その関係が明るみに出たのは、ある夜の事故がきっかけでした。

上司と会った帰り、道子さんは交通事故を起こしてしまい不倫が発覚。

あれほど不倫相手に夢中になり、家庭を捨ててでも上司のもとへ行きたいと毎日のように思い詰めていた道子さん。

しかし、不倫が発覚した瞬間、彼女は一転して焦り始めました。

「違うの、ほんとに違うの……!」
「大切なのは博だけ、あなたと生きていきたいの」

前にも聞いたことのある言葉でした。

不倫されたフラッシュバックに苦しむ日々

博さんは苦しみながらも、再び道子さんを受け入れる決断をします。

なにより博さんは家族を愛していました。

【一生この二人を守っていく】と誓った結婚。何があっても乗り越える。離婚はしないと心に決めていました。

道子さんは明るく振る舞おうとし、以前よりも手の込んだ料理を作り、浪費を減らし、スキンシップも求めてくるようになりました。

けれど、博さんはどうしても彼女を抱く気持ちになれませんでした。

他の男の前で裸になっていた妻の姿を想像して心が張り裂けてしまいそうなのです。

その男と触れ合った肌に触ることが出来ない、身体が拒否してしまうのです。

やがて、スキンシップの拒否に対して道子さんの不満が爆発するようになります。

「種なし!」
「ジジイ!」
「許すって決めたんでしょ!?」
「いつまで根に持つのよ!」
「私のこと愛してないの!?」

と再びの暴言。時には手をあげられることもありました。

抱けない→怒られる→傷つく→もっと抱けない――そんな悪循環。

フラッシュバックと自己否定…崩れていく心

表面上は「再出発」でも、心の奥底では、忘れようとしても忘れられない記憶が、何度も蘇ってきました。

「俺……何のために生きてるんだろう…」

フラッシュバックを繰り返し気持ちがドン底に落ちる時がありました。

自分には価値がないんだと思い虚無感から抜け出せず、自信は無くなりました。

許そう許そうと思っても思い出してしまう。

「もう忘れてしまいたい。いっそのこと記憶喪失にでもなりたい…」

居てもたってもいられずに、夜中に車であてもなく走る。

泣きはらした真っ赤になった目を見られないように、直ぐにシャワーを浴びて、家族の前では笑顔を作る。

フラッシュバックが辛いときには壁を叩いて気を紛らわす。

元々穏やかで平穏だった博さんの心は壊れました。

心を押し殺しながら、真っ暗闇の中で、ただ静かに日々をやり過ごす博さん。

脳裏に浮かんだ言葉「離婚すれば、楽になれるかな…」

浮気 され た フラッシュバック

一方、道子さんはというと、博さんの表面的な笑顔や日常の会話を見て、「もう過去のこと」「許されたんだ」と、どこか開き直ったような態度で、不倫していたことなど完全に忘れ、穏やかで幸せな日々を送っていました。

そうした感情の温度差を抱えたまま、何年もの月日が過ぎていきました。

笑顔の裏で、博さんは今も突然よみがえる記憶。

フラッシュバックに苦しみ続けていました。

あまりに辛く、苦しい毎日。

ある夜、ふと脳裏に浮かんだひとつの問い。

「……離婚すれば、楽になれるのかな…」

その思考は、静かに、心の奥に根を下ろしていきました。

※この物語に実際の人物・団体は関係ありません。

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